人工受精6回ダメだったけど普通に妊娠した話
こんにちは。ヒガシ(@higajunsan)です。
結婚してもうすぐ4年になります。
こんなことも書いてますが
夫婦仲はいい方だと思ってます。
そんな自分たちですが、ずっと不妊に悩んでいました。
不妊といえば、どちらかの身体に原因があると思われがちですが、自分たちの場合は「性交障害」が原因でした。これについては別で書きたいと思ってます。
さて、3年経って子供を授からない自分たちは年齢的にもそろそろ。。。と思い、本格的に人工受精を考えました。
母体への影響、リスク、費用、対応してくれるクリニック等を調べ、評判のいいクリニックを受診し、ここから人工受精による妊活に入ります。
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妊娠のタイミングは月に一回。 決まった期間しかありません。
人工受精の手順としては排卵前の時期に通院→卵子の状態を見る→人口受精を行う日を決めて実行
結果的に6回(タイミングは1カ月に一回なので半年になります。)行った訳ですが、そんな苦痛を6回行って妊娠には至らず、嫁の苦しみと比べる事はできませんがこの期間はずいぶん悩みました。
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自分たちの場合、診断でも身体に原因はなく、すぐに出来るのではないか?と思っていましたが甘くはありませんでした。期待しては失敗、また期待しては失敗。。。
これは男には解らない感覚ですが、器具を挿入するのは痛みも伴い、感覚的な抵抗もあり想像もつかないような苦痛だったようです。
何とか理解して寄り添い負担を和らげたかったのですが、
診察台が怖い。
生きている意味がない。
自分には子供を産む能力がない。
芸能人のニュースを見るのが嫌だ。
外で親子連れを見ると吐き気がする。
思い詰める嫁を見てどうする事も出来ず、ただただ側にいるだけしか出来ませんでした。
ネガティブな言葉をただただ、でもしっかりと受け止めていました。
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一般的にですが、人工受精は6回目でダメだった場合次のステップ(体外受精)に移ります。
自分たちはどうしようか。
身体に原因はない。だったらこのまま人口受精を続けるか?
体外受精に切り替えるか?
当時、自分は37歳 嫁は35歳。そろそろ年齢的にもリミットではないか?
悩んだ結果、4回目の人工受精が終わった時にすこし遠い別のクリニックでセカンドオピニオン的に相談してみる事にしました。
「性交障害」である事。
人工受精を数回行った事。
年齢的にも次のステップを悩んでいる事。
自分達の状況を隠さず全て話しました。
返ってきた答えは
人工受精を行えているなら性交障害はそれほど問題ではないと思う。
年齢を気にしているようだが母体も40までなら問題ない。 (妊娠に限っての話だと思います。)
体外受精は考えなくていい。人工受精はしてもいいが普通に妊娠を待ってもいいと思う。
というものでした。
年齢がネックになっていると思っていた自分達にとって意外な答えでしたが嫁も自分も少し楽になったのを覚えています。
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その後も2回人工受精を行い、失敗に終わりましたが嫁は以前ほど凹まなくなっていました。 時間にゆとりがある事がわかり少し気持ちに余裕ができたようです。
この辺でどちらからともなく、人工受精を一旦休もうという話になりました。 気持ちが楽になったとはいえ、少し疲れたんだと思います。自分としても嫁への負担を考えたら反対する理由はありませんでした。ただ、タイミングは計って普通に子作りはする事にしました。
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いったん子作りから離れようと2人でディズニー旅行の計画を立て、嫁が好きなバンドのライブへ行き、半年後にある音楽フェスに参加するかしないかでワイワイやりながら過ごしていたある日、帰宅したところ突然の妊娠報告が嫁からありました。
生理が近いてもスッキリ始まらずになんかダルいしお腹がおかしいので念の為に検査キットで検査したら陽性でクリニックに行ったそうです。
エコーでもはっきりと写っていて、嫁のお腹には新しい生命が宿っていました。
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嫁に聞きました。
「あれだけ人工受精やってダメだったのに何故普通に出来たと思う?」
と聞くと
「口だけではなく心から一旦子作りから離れたからだと思う」
と言っていました。
よく聞く話ですが本当なんだなぁと。
もうひとつ聞きました。
「どうやって心からそう思えた?」
「もちろん子供は欲しい。でもなんで結婚したかを考えた時に一緒にいたいからだって事に気付いた。 子供が出来なくても2人で一緒にいれたらそれでいいと思えたから」
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自分たちは身体の関係があまり上手くいっていません。
付き合っているうちはそれが問題になることはなく、(性欲としては別) それが原因で別れたり浮気したりという事は一度もありませんでした。
「愛」とかちょっとよく分かりませんが、特別な感情があって、それが身体の相性を上回っていたのは間違いありません。
ただ、子作りはどうしても行為が必要です。 子供が欲しいとき、欲しくても出来ない時にその感情は崩れそうになりました。
そんな中で「2人で一緒にいれたらいい。」という答えを出してくれた嫁には感謝しかありません。自分ももちろんずっと一緒にいたいと思っています。
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現在は未だ安定期にも入っていなくて毎日しんどそうにしています。
結婚したとき、両家の親族の前で
「大事なのは、ここから。」
と言いました。
今もまさにそう。
大事なのは、ここから
具合が悪くて横で寝ている嫁の傍らで
このブログを書いています。